楽器の一生をご紹介

ローランドの仕事図鑑

TEAMWORK
CREATIVITY

調査・研究

要素技術開発

将来の製品開発に必要な基礎技術について研究・開発しています。
現在のトレンドや今後のニーズを見据え、お客様に喜んでいただける、新たな価値に繋がる基礎技術を研究するほか、製品の核である独自のプロセッサーを設計することで、将来の製品やサービスの基盤を築いています。
試作と検証を繰り返し、製品開発部門との連携を深めながら、製品の性能や利便性を最大限に引き出すことがミッションです。

マーケティング(開発)

事業戦略の立案と、それに伴うマーケティング戦略の実行までを一貫して担当しています。マーケティング関連では、大きく分けて2種類の業務があります。ユーザーのニーズや動向を理解するための活動を企画・実施し、その結果を開発チームと連携する企画業務と、新製品リリースに向けて、ターゲットとする市場やユーザー層に合わせたプロモーション戦略の立案と効果的なマーケティング資材の制作を行う実行業務です。ローランドは多くの国や地域でビジネスを展開しているため、海外スタッフとの連携やコミュニケーションも日常的な業務として不可欠です。
これらの業務を通じて、部門の予算達成やローランドの中期事業計画の達成を目指し、成長と顧客満足の向上を実現することが私たちのミッションです。

TEAMWORK
CREATIVITY

開発・設計

製品企画

どのような製品やサービスを新たに生み出すかを考え、ユーザーへ提供する価値を創出する役割を担っています。企画段階では、市場のニーズを調査し、どのような製品やサービスでそのニーズに応えることができるのかを考えます。さらに、そこにローランドならではの「何か」を追加し、ユーザーに新しい体験や感動を提供する新たな製品やサービスを作り出しています。機構、ハードウェア、ソフトウェア、サウンドなど、さまざまな開発担当部門と連携し、製品が完成するまでのプロセスを進めていきます。そして、関連部門との連携を密に取りながら、製品が市場に出るまでの全過程で製品に関与していきます。

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デザイン

製品やサービスのデザインを担当しています。
プロダクトデザインの業務では、その楽器の提供価値やトレンドを考慮しつつ、ローランドらしい魅力的なデザインを追求しています。

ハードウェア開発

企画者のアイディアをもとに、回路基板の設計をするのが主な業務です。
具体的には、求められる性能やコストを元に部品を選定し、回路図を設計した上で、社外の専門業者と連携して基板作成や部品実装を行います。また、試作品を使って設計の意図通りに動作するかを検証し、出荷にあたって問題がないか試験を行います。
私たちの部署の仕事は、製品のハードウェア設計だけではありません。他部署とも連携して、製品が量産されるまでの過程に広く関わります。企画立ち上げから量産過程まで、製品開発のさまざまな場面に関われることが、この仕事の大きな魅力です。

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ソフトウェア開発

楽器に組み込むソフトウェアを開発しています。
電子楽器には、演奏表現を実現するための機能、ユーザーインターフェース、センサー処理など、多岐にわたるソフトウェアが必要です。それらを開発・統合して一つの製品ソフトウェアを構築するのが私たちの仕事です。開発にあたっては、ユーザーが製品をクリエイティブに、かつ安心・安全に使用できることを重視しています。製品の内部仕様に深く関与するチームであり、各メンバーの興味や探求心が、製品の質をさらに高めることに貢献しています。

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アプリ開発

「Roland Cloud」というクラウド上のプラットフォームに搭載する、PC向けのソフトウェアやスマホ向けのアプリを開発しています。
具体的には、ZENOLOGYをはじめとする各種ソフトウェアの開発や、ローランドの過去の名機を再現した「LEGENDARY series」における新製品の企画・開発等を行っています。製品アイデアの提案から、仕様やデザインの検討、プログラミングによる実装、そして継続的なアップデートやメンテナンスまで、幅広い業務を担っています。ローランドの長い歴史とそのこだわりを尊重しながら、PCやスマートフォン上で新しい挑戦を続けることを目指しています。

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機構開発

あらゆる製品の構造全体を司る機構全般を担当しています。
具体的には、素材研究をはじめ、製品の大まかな構造を考える構想設計、寸法などの詳細を詰める詳細設計、試作品の評価、量産までの立ち会いと量産後の不具合検証、さらに海外製造子会社での機構設計の補助まで、製品の機構に関する部分に広く携わります。
国内外の多数の部署との連携が不可欠なことから、コミュニケーションを大切にしながら業務を進めています。私たちの目標は、ユーザーの創作活動をサポートできるような、使い勝手の良い、耐久性のある機構を設計することです。

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ドキュメントデザイン

あらゆる製品の特長や取り扱い方法を伝えるためのコンテンツを制作しています。読み手の経験や知識、言語に関係なく、どのような人にもわかりやすい説明を、適切なメディアに載せて提供することを心がけています。

サウンドデザイン

製品に搭載する音を制作しています。サウンドデザイナーの業務のひとつがさまざまな音を収録(サンプリング)し、それを電子楽器に適した音に加工して製品に搭載することです。音の制作で最も重視し、常に心がけているのは、楽器の演奏のしやすさと、演奏した時に心地よく爽快な演奏感を得られる音を作るということです。音色作成の過程では膨大な数のパラメータを調整することが必要ですが、調整次第で演奏感は大きく変わります。私たちの役割は、演奏者が最高の演奏体験を得られるような音色を提供することだと考えています。

知的財産

特許、意匠、商標などの知的財産権を各国で戦略的に取得し、自社の独自技術やブランドを守るとともに、市場における競争力と企業価値の向上につなげています。
ローランドは過去50年間で、多くの魅力的な製品を生み出してきましたが、一方で、その人気に便乗した他者による侵害や模倣のリスクも存在しています。
それらを重要課題のひとつとして認識し、積極的に対抗策を講じています。事業戦略を支える部門として、私たちは、社内外の関係者と密に連携しながら様々な取り組みにチャレンジしています。

TEAMWORK
CREATIVITY

生産

開発購買

製品の生産や研究開発に必要な部品の調達や輸出入管理を担当しています。
開発購買グループは、部品の品質維持、原価の低減、安定供給を重視して部品の選定と調達に注力しています。部品の調達は世界中のさまざまな環境変化に影響されるので、常にアンテナを張り巡らせつつ、仕入先との強固な関係を築き、密なコミュニケーションを取ることで調達の安定化を図っています。これらの取り組みを通じて、ローランド製品の生産に貢献しています。

SCM

ローランドの製品を、お客様が望むタイミングで望む場所へ届けられるように、サプライチェーンを適正化することが主な業務です。
当社の生産の大部分を担うマレーシア、日本(本社)、そして世界中の販売拠点と緊密に連携を取りながら、どの機種を、いつ、どこに、どれくらい供給するのかという生産供給計画を策定します。
生産供給計画策定の他にも、現場の生産管理や品質問題、新製品の立上げなど、生産に関する課題にさまざまな部門と連携しながら調整を行います。
開発、生産、販売の全部門に対するコーディネーターとして、ローランド全社、そして多くのお客様にとって最適なSCM運用の実現を目指し、日々の業務に取り組んでいます。

生産技術

世界中のお客様に“創造の喜び”をお届けするため、高効率かつ高品質な生産を追求しています。
主な業務としては、組み立て作業においてフレキシブルな対応ができる人材を活かした「手組工程設計」、効率化を追求する「自動組立・検査機の開発」、そして楽器製造の核となる「基板実装工程の改善」などがあります。さらに、製品の開発段階から生産工程の最適化を追求することで、リスクの早期発見による手戻りや修正の抑制を実現し、作業効率の向上を導くよう心がけています。長年にわたって蓄積された生産ノウハウを活用することで、会社全体の生産関連技術の向上に貢献しています。

生産(国内工場)

製造上の難易度が高い高付加価値製品や“Made in Japan”ブランドの製品、さらに日本市場向けの製品などを生産しています。
楽器の生産は多品種少量生産が特長で、そのすべてに高い品質が求められます。そのため国内工場では、セル生産 (小規模生産)方式を採用することにより、市場動向に応じて生産を調整しながら、きめ細やかな品質管理を実現しています。
中でも、木製パーツが多く使われているピアノの組立・検査は特別で、一台ごとに微細な調整が必要となりますが、手間をかけて作り上げていることが製品の価値向上につながっています。

品質保証

世界中のお客様に向けて製品をお届けするために、各国の品質法規制への適合業務を行うとともに、製品の品質、機能、信頼性を維持し、お客様が安心し、満足して使っていただける製品を提供することを目指しています。
具体的には、製品が発する電磁波により、他のものに妨害を与えず、自らも電磁波の妨害を受けないことを保証するためのEMC(電磁両立性)試験を行うほか、日々更新される世界中の法規を正確に読み解き、お客様の製品の使い方や期待されていることを考えながら、柔軟に対応します。さらに、ISO9001(品質マネジメントシステム)への対応を通じて、顧客満足度を向上させるための社内活動の管理にも携わっています。

TEAMWORK
CREATIVITY

販売・プロモーション・広報

マーケティング(営業)

ターゲット・ユーザーの市場分析や需要予測、販促施策の企画と実行、製品プロモーション、そしてアーティストリレーションといったさまざまな業務を担当しています。
私たちのミッションは、できるだけ多くのお客様にローランド製品の魅力を届け、手に取っていただくことです。そのために、営業部門をはじめとする関連部署と連携し、Webや雑誌などのメディア、SNS、イベント、楽器店訪問など、さまざまな方法でマーケットの動向や隠れたニーズを掴み、効果的なマーケティング施策の立案と実施をおこないます。
さらに、開発部門が新製品を企画する際には、市場からの豊富な情報をもとにユーザーの意見や要望を伝える役割も果たしています。このように、製品を作るところから届けるところまで、製品に幅広く関わる仕事です。

営業

私たちのミッションは、製品を通じてローランドのファンを増やし、新しいニーズを創り出すことです。
全国の販売店へ営業活動を行い、販売戦略に沿った施策を現場で展開し、多くのお客様に製品を届ける役割を担っています。具体的な活動としては、店舗訪問による製品提案や販売促進のフォローアップの実施、楽器に触れやすいコーナーの設計、研修コンテンツの作成、紹介動画の制作、イベントの企画など、多岐にわたります。常に市場の動向やお客様の反応をキャッチし、それを営業活動に取り入れることを意識して、より良い楽器体験を提供することを目指しています。

広報

私たちの役割は、さまざまな情報発信を通じて、多くの人にローランドの魅力を理解いただき、企業ブランドの認知向上に貢献することです。
具体的にはローランドの経営方針や新たな取り組み、新製品やイベントなどの情報を、最適なタイミングでさまざまなメディアに向けて発信しています。その際、常に心がけているのは、音楽や楽器に詳しくない方にもお分かりいただける表現で情報を伝えることです。さらに、社内ではCEOのビデオメッセージやWeb社内報を定期的に発信し、ローランドグループ全体のコミュニケーションの活性化を図っています。

TEAMWORK
CREATIVITY

サポート

カスタマーサポート

製品に関わるお客様のサポート全般を担当しています。
ローランドの製品は、お客様が実際に使うことで初めて価値を発揮しますが、お客様の手元に製品が届いてから音を奏でるまでには、さまざまなハードルが存在することもあります。それを乗り越えていただくためのお手伝いをするのが私たちの仕事です。
Webを通じたサポート情報の提供、購入前の疑問や使用方法に関するお問い合わせへの対応に加え、ユーザー同志で困り事を解決し合うコミュニティの運営等を通じて、一人でも多くのお客様が素敵な音楽体験を得られるようにお手伝いをしています。お客様と直接コミュニケーションを取ることができる、数少ない部署です。

ローランドを支える人たち

メンター

開発部門の新入社員を対象に、技術研修のメンターを務めています。
ソフト・ハード・メカ・アプリ・デザインなどローランドのエンジニアに必要とされる基本スキルや知識を新入社員に身に着けてもらうことが目的ですが、単に技術を教えるだけでなく、物事の本質を捉えて、自ら問題解決の方法を模索できるような人材の育成を目指しています。この役割を果たすために、私たち自身も常に知識や技術を学び続けています。さらに、次世代の革新的な製品を生み出すための要素技術の開発も進め、未来につながる楽しいモノ創りにも取り組んでいます。

情報企画

社員が業務をスムーズに進めるための社内IT環境を整備することで、風通しよく働きやすい職場環境を提供するだけでなく、ローランド製品の魅力を広めるためのWebやアプリのインフラ開発も行っています。
私たちのミッションは、情報から新しい価値を生み出すことです。
システムやサービスの提供に留まらず、利用者の利便性追求や、会社の主要業務の強化を通じ、新しい価値を生む取り組みを進めています。
そのほか、販売、生産、財務会計などの基幹業務を支えるシステムの企画、設計開発、運用業務も行なっています。ユーザーの視点を常に持ちながら、最適な解決策を模索し、業務に取り組んでいます。

人事

ローランドで働くすべての従業員がやりがいを持って、より活き活きと主体的に働ける環境を整えることが私たちの仕事です。
採用活動、組織変更や人事異動、社内教育や研修、給与や社会保険の管理、健康管理や安全衛生、ダイバーシティの推進など、幅広い業務を担当しています。また、グループ全従業員のエンゲージメント向上を推進するために、海外子会社と連携を取りながら人事制度の設計や運用に取り組んでいます。

IR

株主、投資家、そして証券アナリストに対し、投資判断に必要となる業績や経営方針などの情報を、適時、公平に提供することが主な業務です。
決算説明会や国内外の株主・投資家への個別説明に加え、楽器のデモ演奏を交えた楽器メーカーならではの事業説明会を行い、信頼関係を構築し企業価値を伝えることで、投資対象として関心を持っていただく活動に取り組んでいます。

経営企画

ローランドが目指すビジョンに最適な方法で辿り着けるよう、社内外の環境を的確に分析し、適切な戦略を提案するのが私たちの業務です。
経営陣との密接なコミュニケーションを基に、課題を明確にし、それに対する戦略を策定します。また、経営判断のための情報を分かりやすく見える化し、社内の各部門と連携して戦略実行のサポートをしています。
異なるバックグラウンドを持つエキスパートなメンバーで構成されており、それぞれの専門知識を活かして、資料作成や会議の運営を行っています。中長期的なミッションも多く高いハードルにぶつかることもありますが、それが私たちの仕事の醍醐味であり、会社の未来を形作る大切な役割となっています。

総務

最大のミッションは、社員にとって安心・安全で働きやすい環境をつくることです。
資産と備品の管理、全社を巻き込んだ社内イベントの計画と運営、BCP(事業継続計画)立案と運用、健康管理と安全衛生、そして組織の仕組みづくりや各種プロジェクト活動など、幅広い役割を担っています。また今後のテーマとして戦略総務を掲げ、グローバルな視点で総務のあるべき姿を追求しています。

財務

会社全体の財務状況を把握、コントロールし、それを見える化することで経営判断をサポートする役割を担っています。
具体的には、単体及び連結決算、外部開示、業績管理、予算の計画や編成、資金管理と運用計画、税務戦略の策定や税務申告など、さまざまな業務を行っています。ローランドは海外売上の割合が高いことから、世界各地の子会社との連携が不可欠です。そのため、グローバルな視点での業務遂行が求められ、海外駐在として現地の経営サポートにも携わる機会もあります。

法務

国内外の取引先との契約の審査・管理、訴訟対応をはじめ、M&A法務、社員教育等を通じたコンプライアンスの推進、株主総会・取締役会などの機関運営、さらには会社法内部統制、社内規程管理等に係るコーポレートガバナンス業務など、法的な問題を解決し、リスクを最小限に抑えることが主な業務です。また、ローランド・グループの一体的な法務機能を統括し、各国子会社の法務部門とのコミュニケーションを活発に行っています。
AI技術の利用などで問題となり得るクリエーターの方々の権利への法的配慮や、魅力ある楽器を生み出す自社開発の特許・ノウハウ保護のための訴訟等、ユーザーが音楽を創造する喜び、演奏する喜びを強く感じられる製品・サービスを提供するための地盤を固めています。