知的財産・ブランド保護の取り組み

知的財産・ブランド保護の取り組み

ローランド株式会社は、電子楽器をはじめとして、音響・映像機器からスタンドやマイクなどのアクセサリーに至る製品を設計・製造し、業界を牽引しています。

当社は創業以来、自社特有の形状・色彩・フォントなどのデザイン要素を機能的かつユニークに組み合わせた製品を、継続的に世に送り出してきました。さらに高品質のサウンドを生みだすために、多大な時間と開発資源を費やした結果、プロ・アマチュアを問わずさまざまな方にご愛用いただいています。今や当社の製品外観やサウンドは、即座に当社製品であると識別していただけるブランド力を備えるに至っています。

独自のデザインや外観、デジタルサウンドを組み込んだ当社商品は、意匠権、商標権、著作権、さらに米国におけるトレードドレスにより、グローバルに保護されています。また、革新的な独自技術については各国特許権によって保護されるべく、たゆまぬ努力を続けています。

知的財産とブランドの保護

当社は、企業のコンプライアンスの重要な要素として、「知的財産とブランドの保護」を掲げています。研究開発部門は独自技術の創造によって新製品を開発し、積極的に知的財産権を取得しています。同時に、他社の知的財産権を尊重するよう充分に配慮しています。

特許、意匠および商標

研究開発部門で生み出される独自技術は、グローバルな視点での特許を出願するとともに、他社技術との差別化を図っています。そのために、研究開発部門では研究開発プロセスの一環として、知的財産部門と緊密に連携し、当社製品がグローバルな特許権で保護されるよう活動をしています。

当社の特許出願に加え、独自の製品外観・デザイン、ユーザーインターフェイスなどについてもグローバルに意匠・商標出願しています。特許・意匠および商標権のみならず、米国におけるランハム法(Lanham Act)の下で米国連邦商標法によって保護されるトレードドレスに基づいて、さらに日本における不正競争防止法など各国法制度も適用し、侵害製品や模倣製品に対して、強い姿勢で対応しています。

商標

Roland、BOSS、V-MODAおよびDWなどの独自ブランドを保持し続けるため、商標登録出願を精力的に実施しています。創業当初から一貫して使用し、お客様に広く認められるようになった各ブランド名は、米国、日本、および各国で登録商標となっています。これら独自ブランドは今や当社製品の高品質と信頼性を示すものとなっています。

著作権

当社の製品には、内蔵コンテンツとして、当社オリジナル楽曲や当社の技術者が創作した音色波形データ・演奏データなど、多数の著作物が搭載されています。たとえば、最高のアコースティック楽器の音を忠実に再現するようにデジタル方式で保存し、お客様が違和感なく演奏できるようになっています。また、関連するマーケティング資料、技術情報、画像、楽曲などについては、第三者による侵害行為を発見した際には差止するなど、不正コピー、配布および販売に対して、著作権法の下で適切な措置を取っています。

知的財産侵害物品(模倣品)に対する取り組み

近年、当社への知的財産権侵害による被害が大幅に増加しています。これはインターネット上で特に顕著で、Roland/BOSS/V-MODA/DWブランド名を名乗る偽造品、当社製品との混同を招くクローン品、当社の商標権やトレードドレスを侵害する製品、当社著作物である音楽・映像コンテンツを含む無許諾製品のダウンロード販売などが見受けられます。お客様に対して、当社製品であるとの誤認・混同を与える行為に加え、品質を保証できない製品が潜在的に提供されていることは、当社製品の信用・信頼を失墜させるものであり、当社が培ってきたブランドの棄損・価値低下にもつながります。当社名を名乗った悪質なサイトにおいては、ウイルス感染や出所のわからないソフトウェアに起因するPCトラブル、個人情報の漏洩を引き起こす恐れもあります。

お客様がこのような被害を受けることのないよう、当社は知的財産侵害の阻止に積極的に取り組んでおり、侵害者に対しては強い法的措置を講じます。また、インターネット上で行われる侵害行為をグローバルで常に監視しており、当社の知的財産・ブランド保護活動に役立てています。

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